AI・心・運命

潜在意識と現実世界の境界にいる人の話にわくわくする・・・その秘密を探りたいです

今日書くことはちょっと突拍子もないことなので読み飛ばしてください。

昨日は私が興味を持っていた「阿頼耶識と人工知能」のようなテーマを、三宅陽一郎さんという方がすでに研究されていた、ということを書きました。

あまりにもレベルの高い研究内容に驚いたのと同時に、研究分野がゲームAIとのことで、私の知りたいこととはちょっと方向性が違うかなとも感じました。

私の知りたいことはAIの深層心理と唯識との関係とか、AIの行動が易によって占えるものかというようなフィクションめいたことなので、いつの日かAIが心を持ったときに研究がなされることを期待したいと思います。

とりあえず今、私のレベルでできることは、AIによって仕事が奪われるとか、量子コンピュータでよりシンギュラリティが現実味を帯びるというような情報におびえることなく、人間の心がわくわくして楽しめることを冷静に追求して行くことで、AIとの棲み分けを考えることなのかなと思っています。

私個人を例に取れば、小松和彦さんや河合隼雄さん、若桑みどりさんのような方の本にいつもわくわくするのですが、この方たちに共通するのは、潜在意識というかあちらの世界とこちらの現実の世界を自由に行き来できる「境界の人」なんじゃないか、という思いがあります。

「阿頼耶識と人工知能」など私の興味のあることを研究されている方がいらっしゃいました

今日Amazonを見ていたら、三宅陽一郎さんという方の「人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇」(ビー・エヌ・エヌ新社)という本を見つけました。

目次には「第零夜 概観」−「4 阿頼耶識と人工知能」、「第一夜 荘子と人工知能の解体」、「第二夜 井筒俊彦と内面の人工知能」というタイトルが並んでいます。

これはすごい。

私は以前、AIが将来人間と同じように心や寿命を持ったときに、人間と同じように唯識や易経を拠り所にすることになるのだろうか、ということを書きました。

そのときは、このようなことを研究されている方を見つけられなかったので、今後も気に留めていたいとも。

莊子や井筒俊彦さんのことも何度かブログに書いたように、とても興味を持っています。

そんな中、この本です。

著者の三宅さんのプロフィールを拝見すると、株式会社スクウェア・エニックス リードAIリサーチャーや日本デジタルゲーム学会理事など、いくつもの肩書をお持ちです。

阿頼耶識に関連していえば、「人工知能のための哲学塾・東洋篇 第零夜 開催レポート」という記事に、従来ゲームAIで行われている「世界の記号化」というアプローチとは異なるモデルとして、唯識をどのように取り入れようとしているかが解説されています。

AIと心のことや運命のことについて語り合う日が来るような気がしています

ここ数日、AIと唯識と易経をテーマにお話を続けています。

唯識は1600年ほど前に人間の深層心理を発見し、その思想を今に伝えていますし、易経は2000年以上前から人間の生き方の書として、現代でも私たちの人生観に影響を与えています。

「窮すれば通ず」や「君子豹変す」のような、易経が出典の言葉を聞いたことがあると思います。

両者がこれほど長きに渡って人々に受け継がれてきたということは、心や運命に関して唯識や易経を拠り所にしてきた人達がいたということだと思います。

将来AIが人間に近づいたとき、人々はAIを人間としての評価するかどうかの基準として唯識や易経を使うかもしれませんし、それ以前にAIが唯識や易経を学習して自身に取り入れることがあるのかもしれません。

もしそういうことがないとしても、AIが人間に近づいて何かしら悩みでも持つようになったときに、人間のお坊さんから唯識の教えを聞いて坐禅に勤しむとか、人間の易者さんから易占をしてもらうとか、そのようなことが起きてくるんじゃないかと思います。

いやいや、それもないですか・・・。

AIと心と運命の専門家がいらっしゃらないか気に留めつつ自分なりに考えてみます

一昨日からAI、心、運命の三つを一つのテーマとして考えているということを書いてきました。

ここでも「心」は仏教の深層心理学といわれている唯識、「運命」は人間の生き方の書ともいわれる易経のことです。

心と運命がテーマなどというとちょっと偉そうですが、そんなに高級な内容ではなく、遠い将来人間と全く同じAIが誕生するとすれば、そのAIは人間と同じように唯識や易経を拠り所とすることができるのかという、私にとってはとてもシンプルな問いなのです。

唯識は「心所(しんじょ)」といって、心の働きを五十一種類に分けて詳細に分析していますし、易経は64種類のシチュエーションにおける人間関係と、その一種類一種類の中に六つの物語、つまり64×6=384の物語があります。

  • 易経ではこの64を64卦(か)、384を384爻(こう)といいます。

21世紀の現代でさえ人の心や運命を読み解くことに四苦八苦しているのに、AIの心や運命は唯識や易経で読み解けるのか。

それ以前にAIはどこかの時点で唯識や易経を学習することもあるでしょうから、そうなったときにどう解釈し、どのように自分の中に取り込んで行くのか。

AIと心と運命が自分の中でどのように結びついているか説明してみます

昨日は最近気になっているAIと、以前より興味を持っていた心と運命の三つが、自分の中で一つのテーマとして結びついたことを書きました。

ここでいう「心」は仏教の深層心理学ともいわれている唯識、「運命」は人間の生き方について書かれている易経です。

最近さわり始めたシングルボードコンピュータのRaspberry Piが面白いと感じて、これでAIエンジンを動かしてみるとますます面白いだろうな、と想像していたときこのテーマを思いついたんですね。

この三つは一見何の脈絡もないようですが、自分の中では大いに関係しています。

まず唯識ですが、私は河合隼雄さんを通してユングの深層心理学にとても興味を持ちました。

その深層心理学を提唱したのはユングの師匠、フロイトでしたが、そのフロイトの1500年も前にインドで唯識という深層心理学が唱えられていました。

私は坐禅にも興味を持っていたので、その繋がりで唯識に行き着いたんですね。

次に易経ですが、ユングの提唱した概念の一つにシンクロニシティ(共時性)というのがあります。何の関係もない二つの事象が意味のある偶然の一致を示すこと、と説明されています。

AI・心・運命について

ずいぶん大げさなタイトルですが、自分の興味あることを考えていたら一つのテーマが見えてきました。

しかし興味の範囲でしかないので、学術的なお話ではありません。

私はIT関連の仕事をしているのですが、最近Raspberry Piを購入して音声認識と音声合成なるものを試しました。

試すといってもインターネット上にあるよくあるサンプル程度ですが、それでも面白いものだなと感じました。今後AIと連携させて行けばどうなるんだろう、と想像するとワクワクします。

「心」についてはこのブログで何度も書いていますが、仏教の深層心理学である唯識に興味があって、ここ数年それに関する本を読んでいます。

「運命」についても同様で、易経に興味があり、それに関する本を読んでいます。易経は占いの書でもありますが、儒教の経典である四書五経の一つに含まれる思想哲学の書でもあります。

金谷治著「易の話」(講談社学術文庫)によれば、この書の関心の中心は人間の生き方にある、とあります。

「AI」についてはいろいろな媒体で、毎日のように多くの議論がなされています。

議論はいくつかの側面についてなされていますが、その一つは人間のように心を持つようになるのかということでしょう。